今回設置した3柱と、それぞれのモチーフとなったエヴァ機体

 

大阪・関西万博会場の夢洲に3柱

 
 ユメシマ作戦、発動――。関西電力と関西電力送配電は13日、「スマートポール」実証実験で人気アニメ「エヴァンゲリオン」とコラボすると発表した。実証は2025年大阪・関西万博会場の夢洲(大阪市)で、ドローン離発着場など多様な機能を搭載するポールの性能などを検証する。劇中で電力設備が多く描かれる作品であることからコラボを着想。著作権管理会社の快諾が得られたことからエヴァ機体をイメージしたデザインで建柱し、同日実証を始めた。

 実証は万博実施主体などによる公募事業の一環で6月末まで実施する。それぞれ機器の構成や実装方法が異なる3柱を設置しており、エヴァ初号機、2号機、零号機をモチーフとする。同日から塩害など耐久性のほか、太陽光発電による照明や通信の提供など機能の検証を開始。先端部に備える非接触充電ドローンへの充電機能は3月から確かめる。6月にはドローンとAI(人工知能)画像認証を組み合わせた迷子捜索などの検証をする予定。

 未来技術の革新性を感じさせるデザインで、視察者の反応を確かめることも目的という。コラボは現在のところ「今回の実証限定」。一般の目に触れる機会はないが、ファンが多い作品だけに万博の機運盛り上げにつながりそうだ。

電気新聞2022年1月14日