ソフトバンクは25日、東京電力エナジーパートナー(EP)と提携し、家庭向けのガス料金プラン「ソフトバンクガス Powered by TEPCO」の販売をきょう26日から開始すると発表した。ソフトバンク子会社SBパワー(東京都港区、中野明彦社長兼CEO)の電気料金プラン「おうちでんき」を利用する関東エリアの顧客が対象。東京ガスの一般料金と比べてガス代が最大約8%安くなる。

 ソフトバンクは、東電EPの取次事業者となり、顧客に都市ガスを販売する。関東エリアのソフトバンクショップやワイモバイルショップ、家電量販店で申し込みを受け付ける。

 今回のガス料金プランは、東ガスの一般料金と比べて料金単価が約3%割安。毎月のガス代を5%割り引く「スタート割」も1年間適用する。毎月のガス使用量が40立方メートルだった場合、スタート割も含めて年間約6千円安くなる。

 また、電気代は「おうちでんきガスセット割」でさらに値引き。ソフトバンクが提供する通信サービスの料金も「おうち割」で安くなる。通信、電気、ガスをセットで販売することで、顧客の利便性向上を狙う。

 大手通信キャリアでは、KDDIが北海道、関東、中部、関西エリアでガス販売を展開中。関東エリアでは2019年2月から東電EPのガスを代理販売している。楽天は20年10月から関東、中部、関西エリアでガス販売を行っており、関東エリアでは東ガスのガスを取次販売している。

電気新聞2021年10月26日