横浜市内に開所したJERAのサテライトオフィス

 JERAは12日、横浜市に設置したサテライトオフィスの試行運用を開始した。本社や東日本支社、火力発電所の机上業務者のうち、30人程度がモニターになり、約半年間利用する。モニタリング期間を通して、設備や備品を含む使いやすさや使用頻度、制度面などを検証し、恒久的な設置や他地域への展開などを検討していく。

 多様な人材が能力を最大限発揮できるように、オフィスとリモートをバランスよく組み合わせ、ハードとソフトの両面から働き方を考える施策「JERA Work Design」の一環として、サテライトオフィスを設置。自宅でのリモートワーク環境の整備や、遠距離通勤といった負担の軽減を図る。

 サテライトオフィスは、横浜駅から徒歩3分ほどのオフィスビルに開設した。50平方メートルの部屋に20台のモニターなどを配備し、共用スペースや会議室などが利用可能。さらに、新型コロナウイルス感染拡大が終息した後は、社内の他部門や同じフロアに入居する他業種と交流も期待できる。

 JERA総務部の土肥康伸課長は、サテライトオフィスの設置について「会社と自宅の2択ではないもう一つの場を設定し、働き方をさらに変革させていきたい」と説明。その上で、「通勤時間の短縮で生活の質が高まるとともに、仕事の効率化も図ることができる。仕事の仕方を進化させるきっかけになれば」と話している。

電気新聞2021年7月13日