[福島復興の最前線]帰還、新たな生活芽吹く
2017/08/08
福島県ではこの春、飯舘村、川俣町、浪江町、富岡町で避難指示が解除されたほか、JR常磐線の浪江~小高駅間の運行が再開された。避難先から帰還した住民の生活環境改善など課題もまだまだ多いが、復興が本格的に始まりつつあることを感じさせる話題は増えている。ここでは、福島県の復興の現況とともに、それぞれの立場で復興を加速させようと奮闘している企業、人物の思いを紹介する。
◇福島県内の復興に向けた状況/インフラ整備など着々
この春、避難指示が解除された福島県内の4町村では、病院や商業施設、公共施設など生活インフラの整備が進んでいる。常磐線は、現在不通となっている竜田~富岡駅間も9月14日に…
◇「大熊食堂」で帰還後押し/町民、作業員の憩う場所に
東京電力福島第一原子力発電所が立地し、福島第一事故後は避難区域となっている福島県大熊町で唯一の食堂が「大熊食堂」だ。東京電力社員寮の食堂で給食を提供してきた鳥藤本店(福島県富岡町、藤田秀人代表取締役)が…
◇Jヴィレッジ18年夏再開/天然芝回復、総合施設化へ
東京電力福島第一原子力発電所の事故対応拠点として活用されてきたサッカー施設「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)。現在は駐車場や資材置き場として利用されたフィールドに緑の天然芝を…
◇相双復興官民合同チーム/被災事業者再建に一丸で
被災事業者の事業再建を支援するため、国、福島県、民間事業者で構成された「福島相双復興官民合同チーム」が、徐々に存在感を高めている。2015年8月の発足から今年4月までに…