第13回エネルギー教育賞 受賞校が決定
「第13回エネルギー教育賞」の受賞校が以下の通り決まりました。表彰式は3月2日(土)、東京・江東区の日本科学未来館で行われました。

いわき市立中央台東小学校(福島県)
中学校の部
京都市立西京高等学校附属中学校
※高校・高専の部は該当なし
仙台市立南小泉小学校
いわき市立小名浜第一小学校(福島県)
いわき市立郷ヶ丘小学校(福島県)
京都市立朱雀第四小学校
大阪市立東粉浜小学校
大阪市立みどり小学校
八尾市立曙川小学校(大阪府)
三豊市立麻小学校(香川県)
大牟田市立明治小学校(福岡県)
常翔学園中学校(大阪府)
和歌山県立向陽中学校
佐世保市立早岐中学校(長崎県)
和歌山工業高等専門学校 ※選考委員会特別賞
福島県立安達高等学校
筑波大学附属聴覚特別支援学校(茨城県)
富山高等専門学校
西宮市立西宮東高等学校(兵庫県)
兵庫県立洲本実業高等学校
沖縄県立沖縄工業高等学校

都内で行われた最終選考会では、小学校、中学校、高校・高専の各部門での応募内容を精査し、活発な議論が行われました。審議の結果、最優秀賞2校、優秀賞22校を決定。あわせて高校・高専の部の優秀賞から2校に選考委員会特別賞が贈られることになりました。
小学校の部は、1年生から6年生まで通して多岐にわたる学習を行っており、地域などとも協力してエネルギー教育を実施している、いわき市立中央台東小学校(福島県)が最優秀賞に選ばれました。
中学校の部では、技術・家庭科を核に、理科、社会科とのクロス・カリキュラムの全体計画を作成し実施しているほか、生徒が教材を作成し幼稚園の読み聞かせを行うなど外部との連携も充実している、京都市立西京高等学校附属中学校が最優秀校に選ばれました。
高校・高専の部は、最優秀校については該当なしとしたものの、北海道電力や室蘭工業大学など外部と連携するなどの活動が評価された北海道湧別高等学校、メタンハイドレートをテーマに高度なエネルギー教育を展開している和歌山工業高等専門学校の2校に選考委員会特別賞が授与されることになりました。
応募総数は45校(小学校13校、中学校10校、高校・高専22校)でした。
◇
選考委員は次の通り。(五十音順、敬称略)
▽有馬朗人(選考委員長、武蔵学園長、元文部相)▽小田公彦(山形大学客員教授)▽木村孟(大学改革支援・学位授与機構顧問・名誉教授)▽熊野善介(静岡大学教授)▽澁澤文隆(日本エネルギー環境教育学会会長)▽東嶋和子(科学ジャーナリスト)▽廣江譲(電気事業連合会副会長)
最優秀賞受賞校・代表者コメント
◇伝統受け継ぎ外部連携強化/いわき市立中央台東小学校・江尻陽子校長
本校は太陽光パネルや雨水プールを有するエコスクールであり、開校以来15年間エネルギー・環境教育を実践するエネルギー教育伝統校です。今年度はエネルギー関連施設の見学や高専・大学・企業・石油連盟等団体との連携を強化し、全学年体制で実験体験・ものづくりを行い、ダイナミックな事業展開による児童の意欲喚起を行いました。
このたびの栄誉ある最優秀賞受賞を励みに、未来を担う子どもたちの教育に、より一層邁進(まいしん)する所存です。
◇教科の枠超え思考力を養成/京都市立西京高等学校附属中学校・竹田昌弘校長
本校はエネルギー・環境教育を「持続可能な社会に向けて主体的に考え、判断し、行動していくための力の育成」をテーマとして、技術・家庭科を核として理科・社会科・美術科等の指導者が共通の理念に立って計画的、関連的、交差的に指導していくクロスカリキュラムの手法をとり、また外部(企業や研究機関、大学等)の専門機関と積極的に連携をとって行っています。その過程でとりわけエネルギーに関する生徒の興味・関心が向上し、その課題設定、解決に向けた主体的な行動が見られるようになっています。
このたびの栄誉ある最優秀賞受賞を本校の自信と励みとして、更なるエネルギー教育を推進していく所存です。
「エネルギー教育賞」 では、エネルギー教育の実践活動に取り組んでいる小学校、中学校、高等学校および高等専門学校(高専)等を広く募集し、優れた事例を顕彰しています。
本紙創刊100周年事業として開始し、今回で13回目を迎えました。
「エネルギー教育」 活動を前年度 (2017年度) に行い、現在も継続している小学校、中学校、高等学校および高等専門学校。(1)全体指導計画に基づき、全校を挙げて 「エネルギー教育」 「環境教育」 の中でエネルギーにかかわる問題を取り上げている事例(2)「教科や総合的な学習」 「学年」 「学科 (高校・高専) 」 「課外活動」 などで特色あるエネルギーに関わる学習や取り組み事例--を選考対象とします。