柳沢 崇文氏 初期投資が大きく、日本のエネルギー業界から難易度の高い案件と評される米アラスカ州のLNG事業のパートナー国として、トランプ米大統領は4日の施政方針演説で日本や韓国を挙げた。1980年代にも、当時のレーガン政権からアラスカLNGを優先するよう迫られた日本。その経緯を外務省の外交記録から分析し、著書「現代日本の資源外交」に記した日本エネルギー経済研究所の柳沢崇文研究主幹は、2国間のディール(取引)を重んじるトランプ氏に対し、LNGの開発事業や調達で日韓、東南アジア諸国が連携する枠組みの構築が「有効」と提言する。