ハウス内にCO2を供給するカーボンエクストラクトのDAC装置 九州電力と双日九州、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)など4者は5日、大気中から二酸化炭素(CO2)を直接回収する「DAC」技術とヒートポンプを組み合わせて、化石燃料を使用しない施設園芸の実証実験を福岡市内で始めたと発表した。作物の光合成を促すCO2供給に電気式のDAC装置を、ハウス内の加温にヒートポンプを用いる。来年度末まで検証を行い、農業電化の一つのモデルとして技術確立を目指す。
福岡市が保有する「今津リフレッシュ農園」(同市西区)内のいちごハウスで2月下旬から実証を始めた。九州電力によると、施設内へのCO2供給と室内加温の2つで電化を試みるのは、施設園芸の電化の取り組みで国内初。