◇今回の登壇者/スプリント・キャピタル・ジャパン代表取締役 山田光氏

 やまだ・ひかる 慶應義塾大学経済学部卒。バンクオブアメリカ、モルガンスタンレーなどでの債券セールス&トレーディング業務を経て、1996年にスプリント・キャピタル・ジャパン設立。電力とガス(LNG)のコンサルティング・サービスを日本や海外のエネルギー企業に提供。主な分野は市場デザイン、市場取引とリスク管理で、卸市場に加えて分散リソース(DER)市場の構築に関するアドバイスも行っている。

<今回の論点>

 日本は島国なので、電気の供給力確保には燃料のエネルギーセキュリティーが不可欠である。「燃料の量の確保」、「調達の安定化(過不足調整)」、「電源容量の確保」、「貯められない電気の調整機能の確保」の4つが相互に関連して電気の供給を確保している。電気を運ぶ電力インフラはシェアされているので、燃料インフラのシェアが進めば国全体の裕度(スペア・キャパシティー)が広がり安定化に資する。契約(フィナンシャル)と現物(フィジカル)の両面での安定化に向けた運用が必要だが、オプションなどのコストを定量化・把握して、優先順位を決めることが重要である。

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