東京商品取引所は、電力先物の新商品として2026年春頃に中部エリア商品を上場する。現行のエリア区分は東西2つとなっているが、現物のスポット市場では同じ60ヘルツの中部~関西間でも値差が生じている。市場参加者のヘッジニーズが高まっており、国内第3の経済圏で需要規模が大きいことも踏まえて新たなエリア区分の設置を決めた。月間物と年度物でそれぞれベースロード、日中ロードの商品をそろえる。
日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場では、24年度のエリアプライス平均が東京で13円66銭、中部で12円83円、関西で11円70銭。中部~関西間でも1円超の値差が生じている。こうした状況を背景に、東商取にも中部エリアと他地域との値差をヘッジしたいとの要望が寄せられていた。