JERAは1日、東京電力フュエル&パワー(F&P)と中部電力から国内の既存火力発電事業などを承継し、計画していた親会社の燃料・火力事業統合を全て完了するとともに経営体制を刷新した。同日付で社長に就いた小野田聡氏は、東京都中央区の本社で社員に対し「JERAは成長領域での事業機会、チャレンジする機会がおのずと増える。これまで培った技術や経験を磨き、活躍の場を広げてほしい」と呼び掛けた。
小野田社長と会長の佐野敏弘氏が着任あいさつを行い、役員・管理職ら約100人が出席した。既存火力事業の統合に伴い、JERAは国内で約6700万キロワットの発電設備を有する世界有数の発電事業者になる。火力発電所の現場社員らが加わることで、要員数も2018年末の600人から4500人に増えた。
小野田社長は着任あいさつで「4500人の仲間は、親会社である東京電力と中部電力が事業の心構えとしてきた、安全、安価で安定した電気をお届けし、暮らしとモノづくりを支え、地域の発展に貢献するという使命感を持ち続けなければならない」と語った。
佐野会長はあいさつの中で「11年以降、我々は『会社を変える』『エネルギー市場を変える』『日本を変える』という気持ちのもと変化を恐れず、自ら変化を起こし、ここまで来た。しかし、まだ『道半ば』だ。ここからが本当のスタートになる」などと呼び掛けた。
電気新聞2019年4月2日
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