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 電源の必要容量が確保されても系統安定性に寄与するのは系統連系された発電機である。事前に「どのような能力がどれだけ必要か」を的確に評価し、十分な能力を確保し実運用で確実に利用できるようにすることが重要である。その際、発電機の起動に要する時間や速度等の制御性や、起動失敗やリソースの計画外停止等の運用上起こりえるリスクも考慮して、間に合うタイミングで並列させる発電機を選択する必要がある。調整力のコスト低減のプレッシャーから系統運用者が系統並列させるべき発電機を削減することはあってはならない。

 「電圧・周波数・同期安定性」の相互の影響も考慮する必要がある。また、上位系統の電源だけでなく小規模電源も含めて、基幹系から配電系までの電力システム全体でどのように能力を確保・提供するかという視点で、各種リソースから適切に能力を提供することを要件化するグリッドコードの策定が重要である。適切な系統電圧維持のため、高低圧連系の再エネを含めてリソースの電圧調整能力をより積極的に活用することも検討する必要がある。電力広域的運営推進機関のグリッドコード検討会では、電圧変動対策等(主に高低圧連系)の検討は、フェーズ2’(2ダッシュ)(2030年を待たずに要件化)およびフェーズ4(必要に応じ検討時期を設定して検討する)で予定されている。