◇今回の登壇者 増子 次郎氏(東北経済連合会 会長)
ますこ・じろう 1980年東北電力入社。常務取締役、取締役副社長を経て2021年4月取締役会長。22年6月より東北経済連合会会長。
<今回の論点>
国際競争を日本が勝ち抜くための鍵は、科学技術・イノベーションの力により、持続可能な産業競争力を高めることにある。実現には、基礎研究の充実と高度人材の活用が重要になるが、そのためには日本国内においても国際頭脳循環の拠点を整備する必要がある。欧州や米国の研究拠点最前線をみても、科学技術は地球規模で知識や技術を共有し、新たな産業やイノベーションを生み出す原動力となると感じる。幸い、東北地域は大型の科学技術プロジェクト推進の拠点となり、研究者とサプライヤーとの連携なども進む。東経連として、各所への働きかけを強化していきたい。