関電が手掛けるモアクトの画面

 関西電力は7日、アマゾンジャパンなど15の企業・団体と組み、消費者に社会貢献活動への参加を促すアプリの実証を始めると発表した。アプリに参加する企業が設定した社会貢献活動を消費者が達成すると、アマゾンギフトカードなどと交換できるポイントを進呈する。関電はアプリを通じて消費者が環境問題など社会的な課題への意識を高めるきっかけを提供する。

 アプリの名称は「モアクト」。22日から関電が運営・実証を始める。

 アマゾンジャパンや大手スーパーマーケットチェーンのいなげや、ダスキン、日本森林管理協議会をはじめ15の企業・団体は、アプリ利用者がポイントを得るために必要な行動(ミッション)をモアクト内に示す。

 ダスキンが提示するミッションの一例として、モアクトの利用者がレンタルモップのリサイクル状況などを同社のウェブサイトで確認する。その画面をスマートフォンなどで撮影し、モアクト上にアップロードする。写真が承認されるとポイントが得られる仕組みだ。

 獲得したポイントはアマゾンやグーグルのギフトカードなどに交換できる。

 関電はアプリに参加する企業などから登録料をもらい運営費などに充てる。

 22日の実証開始に先立ち、7~20日まで5千人の利用者を募る。募集人数を超えた場合は抽選となる。アプリの利用・会員登録は無料。ウェブサービスとしてモアクトの公式サイトで利用できる。スマホなどモバイル端末での利用を推奨している。

 実証期間は2026年3月31日までを予定。関電はモアクトに参加する企業・団体の数も増やしていく考えだ。

電気新聞2024年11月8日