経済産業省・資源エネルギー庁がまとめた9月の電力需要実績によると、新電力登録者数は前月比14者増の513者で500者を超えた。販売実績があるのは同5者増の401者。販売量順位は8月実績で首位に返り咲いたエネットがトップを堅持。高圧部門でテプコカスタマーサービス(TCS)がエネットを抜き初めて首位に立った。

 新電力全体の販売電力量は同15.1%減の104億4502万キロワット時だった。販売量上位10者の顔ぶれは前月から変わっていない。上位3者の販売量の前月比増減率はエネットが16.7%減、F―Power(Fパワー)が16.4%減、TCSが13.2%減だった。10位以下ではハルエネが3つ順位を上げて11位、ダイヤモンドパワーが4つ順位を上げて12位に浮上した。

 特別高圧は上位10者の顔ぶれに変化はなかった。販売量の前月比増減率はFパワーが16.0%減、エネットが14.2%減、TCSが5.1%減で、上位3者の中ではTCSの堅調さが目立つ。

 ダイヤモンドパワーがパネイルと順位を入れ替え6位に浮上した。パネイルの特高での前月比増減率は39.6%減で、上位10者の中で最も下げ幅が大きかった。

 高圧は8月実績で2位につけたTCSがエネットを抜いて首位に浮上した。日本テクノがイーレックスと順位を入れ替え9位に浮上した。

 低圧はサイサンが前月から2つ順位を下げて7位になった。ジェイコムウエストは2つ順位を上げ、9位に落ちた。東急パワーサプライは順位を2つ上げて11位につけ、トップ10入りをうかがう。10位以下の特徴的な動きとしてはエフエネが9つ順位を上げて39位に浮上。東京電力系のPinTが順位を40上げて58位になった。

電気新聞2019年1月25日