日本環境協会は、電力プランのエコマーク認定基準を1日付で制定し、審査の受け付けを開始した。消費者の関心が電力価格に集中している現状を踏まえ、電力プラン選択の要素に環境配慮を組み込む狙い。対象は低圧区分のプラン。1キロワット時当たりの二酸化炭素(CO2)排出係数0.5キログラム以下や、再生可能エネルギー利用率20%以上などの基準を満たす必要がある。認定後、使用料を支払うことで、プランを紹介するパンフレットやウェブサイトなど広告媒体にエコマークが表示できるようになる。

 認定基準は7項目。再生可能エネルギー利用率は、非化石価値証書の購入分や温室効果ガスの排出削減・吸収量を国がクレジットとして認証する「J―クレジット」の利用などを消費者に説明することを定めた。環境教育など事業者自らの取り組みも評価する。

 エコマークは1989年に制定し、環境保全に役立つ商品やサービスを認定している。

電気新聞2018年12月6日