関西電力は5日、発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しない水力発電の環境価値を活用した法人向け料金メニュー「水力ECO(エコ)プラン」を、4月1日に新設すると発表した。FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)の対象設備や揚水を除く、関電の一般水力発電設備を電源とし、関電エリア内の大口顧客に特約として提供する。

 新メニューは顧客からの要望に応えて新設し、5日から電話で受け付けを始めた。

 対象は高圧以上の顧客。顧客が使用する電力の全て、もしくは一部に適用する。契約期間は1年間で更新も可能。

 CO2排出量ゼロの環境価値分を料金に加算するため、料金は現状よりも高くなる。一方、地球温暖化対策推進法(温対法)の「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」で、顧客は環境価値分については、CO2排出係数をゼロとして算定できる。

 料金単価は、顧客と協議して決める。販売目標や料金上昇のモデルケースは公表していない。

 新メニューに関する問い合わせは関電eソリューションセンターまで。年末年始を除く平日の午前9時から午後5時まで受け付けている。

電気新聞2018年3月6日