対象の海域に設置する「貝藻くん」(全漁連提供) 東京ガスと全国漁業協同組合連合会(全漁連)は16日、福島県の沿岸で藻場の育成による海洋保全に乗り出すと発表した。いわき市漁業協同組合(JFいわき市)や相馬市に本拠を置く相馬双葉漁業協同組合(JF相馬双葉)の各海域で海藻や魚介類が育つ場を整え、生態系の保護と水揚げ量の増加を目指す。東ガスは生物多様性の保全に貢献するとともに、二酸化炭素(CO2)を海藻が取り込む「ブルーカーボン」によるクレジットの創出も検討する。
◆クレジット創出も検討
1日に東ガスと全漁連、福島県漁業協同組合連合会、藻場の再生に貢献する製品を手掛ける海洋建設が、JFいわき市やJF相馬双葉それぞれと協定書を結んだ。