ライナープレートを支える把持装置は作業員の負担軽減につながる 佐藤建設工業が、鉄塔の基礎工事を省力化する装置の適用を始めた。これまで2人掛りで行った土止め板の設置を1人でできるようにしたほか、中腰で重量物を扱う作業を解消した。省力化・省人化に加えて安全性と効率も向上する。作業員からの評判も上々だ。同社は今後、一般土木工事に適用することにも意欲を示している。
◆重量物持たずに単独作業
鉄塔の基礎を築く穴を掘る作業では掘削、排土、「ライナープレート」と呼ばれる土止め板の設置を繰り返し行う。プレートの高さは50センチメートルだが、基礎は深ければ約30メートルに及ぶため、かなりの作業量になる。