米国からLNG輸入を拡大する利点と課題について、日本エネルギー経済研究所の柳沢崇文研究主幹が14日のセミナーで解説した。LNGの輸入先比率で最大の豪州並みに、米国の比率を4割まで拡大するのは「日本のエネルギー安全保障上、増やしすぎ」と指摘した。理由として、米国産の輸送日数がパナマ運河経由で約30日、混雑する同運河を避けた喜望峰周りで約40日かかる点を挙げた。 柳沢氏は、輸入先比率で4割を占める豪州からの輸送ルートには、パナマ運河のような問題がない上、米国産より輸送日数が短い利点を挙げた。
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