受注は好調だが、GT生産枠は上限に達している 三菱重工業のGTCC(ガスタービンコンバインドサイクル)事業で、ガスタービンの生産枠が上限に達している。伊藤栄作社長は9日に開いた決算説明会で「工場の生産能力を現状比で3割ほど上げたい」と対応を急ぐ方針を示した。主要部品の増産体制を構築するとともに、素材の手配に支障が生じないようサプライチェーンの整備も進める。
ガスタービンは石炭火力からの転換、再生可能エネルギーの負荷変動吸収、電力需要伸長への対応などの観点から市場が拡大している。三菱重工は2024年度の期中に大型ガスタービンを25台受注し、GTCC事業の受注高は過去最高だった前年度の1兆2593億円を上回る1兆4744億円を記録した。