文字サイズ
電力広域的運営推進機関・大山力理事長に聞く
4/1(1面)

大山 力氏
 電力広域的運営推進機関(広域機関)が発足10年を迎えた。広域的な需給バランスに目を光らす「安定供給の番人」としての使命を果たす一方、制度・市場の設計でも中心的な役割を担うようになってきた。大山力理事長は「容量市場は軌道に乗ったが、需給調整市場や同時市場の検討ではまだ課題もある」と指摘。組織の持続性を高めることも必要と訴える。

◆安定供給へ尽力、10年/持続性高め変化に臨む
 ――節目を迎えたことへの受け止めを。
 「『ようやくここまで来た』という思いがある一方、『まだまだこれから』と気を引き締めてもいる。安定供給を守るという大きな使命に変わりはないものの、発足当初に比べ容量市場や需給調整市場の設計、マスタープランの具体化など業務量は格段に増えた。FIT(固定価格買取制度)やFIP(フィード・イン・プレミアム)賦課金・交付金に関する業務など、莫大な資金を扱うようにもなった」

subscribe digital db

↑

close