福島第一2号、原子炉圧力容器直下で金網脱落の可能性

1月30日に実施した内部調査で得られた画像を処理した結果、グレーチングが脱落しかかっている様子が確認された(東電HD提供)
1月30日に実施した内部調査で得られた画像を処理した結果、グレーチングが脱落しかかっている様子が確認された(写真中央部、東電HD提供)

 東京電力ホールディングス(HD)は2日、先月30日に実施した福島第一原子力発電所2号機の格納容器内部調査の画像を解析した結果、原子炉圧力容器直下のグレーチング(金網)が1メートル四方の範囲で脱落しかかっている様子が確認できたと発表した。現時点で原因は断定しないが「圧力容器を溶け落ちた溶融燃料(燃料デブリ)が金網を溶かした可能性も考慮する」としている。

 東電HDは先月30日に実施した格納容器内部のカメラ調査で、金網に堆積物が付着している様子や、一部の金網が消失している状況を確認している。その後、得られた画像について鮮明化処理を行った結果、一部の足場が脱落しかかっている様子が確認できた。

 東電HDは今回確認した状況を踏まえ、ロボットによる調査手法や走行ルートなどを改めて検討する方針としている。

 

<外部リンク>東京電力ホールディングス・報道配布資料「2号機 原子炉格納容器内部調査におけるペデスタル内事前調査の実施結果(画像処理の結果)(PDF 3.99MB)」※PDFファイルが開きます

<外部リンク>東京電力ホールディングス・報道配布資料「2号機 原子炉格納容器内部調査におけるペデスタル内事前調査の実施結果(PDF 2.03MB)」(2017年1月30日発表分)※PDFファイルが開きます

<外部リンク>東京電力ホールディングス・廃炉プロジェクト報道発表資料のページはこちら



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