
九州電力は26日の取締役会で、10月1日に純粋持ち株会社を設立して九州電力を子会社に置き、2027年4月1日に主要事業を持ち株会社の子会社に移管することを決定した。持ち株会社名は「キューデンホールディングス(HD)」で、会長には九州電力の池辺和弘会長、社長に同社の西山勝社長が就任する。子会社となる九州電力の社長には中村典弘取締役・常務執行役員が就く。6月25日開催の株主総会で持ち株会設立の承認を得た後、10月1日開催の各社の取締役会で正式に決定する。
26日、福岡市内で西山社長と中村常務が会見に臨んだ。西山社長は「純粋持ち株会社体制が自律的で迅速な事業運営と全体最適視点でのグループ経営に最適と判断した」と述べた。中村常務は「責任の重さに身が引き締まる思い。原子力事業者としてより皆さまに安心して頂けるよう責務を果たす」と抱負を語った。

キューデンHDには「きゅうでん」として培った信頼と実績、九州の電気事業にとどまらずに挑戦する思いを込めた。純粋持ち株会社設立後、労働承継手続きや債権者保護手続きなど、必要なプロセスを経て九州電力の主要な事業会社を持ち株会社の子会社として再編する。
キューデンHDは事業を持たずにグループ経営の舵取りと監督、経営資源の配分を行う。新たにCEO(最高経営責任者)、CIO(最高情報責任者)、CFO(最高財務責任者)、CHRO(最高人事責任者)を設ける。
子会社化するのは、原子力・火力の発電事業と販売事業を担う九州電力、九州電力送配電、九電みらいエナジー、海外事業のキューデン・インターナショナル、通信事業のQTnet、新設する九電都市開発(仮称)の6社。九州電力の都市開発事業を九電都市開発、水力発電事業を九電みらいエナジーに移管する。
九州電力は24年1月に持ち株会社制への移行を検討すると発表。同年7月から純粋持ち株会社体制への移行に向けた準備を進めていた。
中村 典弘氏(なかむら・のりひろ) 90年九大大学院機械修了、九州電力入社。コーポレート戦略部門インキュベーションラボ長、エネルギーサービス事業統括本部企画・需給本部企画部長、執行役員・エネルギーサービス事業統括本部企画・需給本部長を経て、25年6月取締役・常務執行役員・エネルギーサービス事業統括本部長。福岡県出身、60歳。
電気新聞2026年3月27日





