第65回「電気のある生活」写真賞 入賞作品が決定
第65回「電気のある生活」写真賞(富士フイルムイメージングシステムズ後援、全日本写真材料商組合連合会協賛)の入賞作品が決定しました。
全国714人から寄せられた2002点の中から、最優秀賞には森征人氏(北海道・75歳)の「ありがたい充電サービス」が選ばれました。また特選には太田洋之氏(東京都・72歳)の「大衆酒場」、準特選には武山富久夫氏(岐阜県・77歳)の「田植えの季節」と、太田誠二氏(新潟県・69歳)の「鉄骨組み立て」が、それぞれ選ばれました。このほか入選20点・奨励賞20点が選ばれ、各賞には電気新聞賞と富士フイルム賞がそれぞれ贈られます。
応募者を年代別に見ると70歳代が35.2%と最多。次いで60歳代が22.5%と、退職後の趣味に写真を楽しんでいる世代が全体の半数以上を占めました。10歳代から40歳代の応募も増え、若い世代にも広がりが感じられる結果となりました。男女比は男性85%、女性15%でした。
選考は2019年1月下旬に行われ、木村惠一(日本写真家協会名誉会員)、榎並悦子(写真家)、清水成信(電気事業連合会専務理事)の3氏が審査を行いました。
屈指の歴史の重みを感じる「電気のある生活」写真賞で、幸運にも最優秀賞という栄誉に選んでいただき、夢のようであり感謝しています。審査いただいた先生や関係者の皆様に御礼申しあげます。
昨年9月6日に発生した北海道地震は様々な大きな被害をもたらしました。私の住む福島町でも発生時から2日間にわたり停電が長引きました。この間には友人などから安否を心配する声が携帯電話に相次ぎ、蓄電も底をつき難儀していたのですが、自治体(町役場)庁舎で充電サービスを行っている旨を防災無線で知り出向いたところ、順番待ちの長蛇の列ができていました。無事に充電を終えて安堵した私はもちろん、周りの人々にも「良かった」という喜びの表情が広がっていました。
そしてこの大停電により、普段あたり前になっている「電気のある生活」が一変したことで、電気のありがたさを痛切に感じさせられました。
受賞作の「ありがたい充電サービス」は、充電の待ち時間に自治体の実施した充電サービスに思わず感動してシャッターを切ったものを応募したものです。
今回の受賞を励みにこれからも素晴らしい電気を表現するために精進してまいりたいと思います。ありがとうございました。
各地での入賞作品の展示会を予定しております。詳細が決まりしだい、このページでお知らせします。