本紙主催エネルギー教育賞で4校表彰

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賞状・副賞を受け取る最優秀賞のいわき市立小名浜第一小学校の代表者(左=7日、東京・有楽町)

日本電気協会(電気新聞)が主催する第7回エネルギー教育賞の表彰式が7日、東京・有楽町で行われた。45件の応募の中から最優秀賞に選ばれた3校と選考委員会特別賞1校などが表彰を受けた。主催者を代表してあいさつした日本電気協会の鎌田迪貞会長は「資源に恵まれない日本のエネルギー問題は夢や理想だけでは語れない難しさがある。世代を超えて少しでも多くの人に関心を深め広い視野を持ってほしい」と呼び掛け、エネルギー教育の重要性が高まっていることを強調した。

エネルギー教育賞は、電気新聞の創刊100周年を記念して教育現場におけるエネルギー教育支援を目的に2006年度に創設された。小学校、中学校、高校の各段階でエネルギーや環境問題への関心を高められるよう独自の取り組みを行っている学校を表彰している。

今回は45件の応募のなかから、小学校11校、中学校5校、高等学校・高等専門学校8校の合計24校を入賞校に選出。このうち福島県いわき市立小名浜第一小学校、北海道札幌市立宮の森中学校、山形県立東根工業高等学校の3校が最優秀賞に選ばれた。また岩手県立黒沢尻工業高校が選考委員会特別賞を受賞した。

式典では受賞校代表者に鎌田会長から記念の盾などが手渡された。講評を行った選考委員長の有馬朗人元文部相は「今回の受賞校は昨年の震災経験などを踏まえて防災、災害からの復興などを学習に取り入れており、選考委員から高く評価された」と感想を述べた。続いて最優秀賞受賞校の担当者から取り組み内容の紹介が行われた。このほか、作家の鈴木光司氏が「子育てパパ、エネルギーを語る」と題した記念講演を行った。(本紙1面より)