2024年4月25日木曜日
電気新聞
新聞購読案内 電気新聞デジタル

TOPニュース

[速報]台風19号で一時52万件が停電

2019/10/13 web面 

台風19号に伴う大雨で川崎市高津区を流れる多摩川水系の平瀬川が氾濫し、周辺の住宅地が浸水した(写真)。東京電力パワーグリッド(PG)によると浸水地域の住宅は停電が続いており、調査に入った社員は「早く復旧したいが、水が引かないと電気設備の状態を調べるのも難しい」と話した(13日朝)
台風19号に伴う大雨で川崎市高津区を流れる多摩川水系の平瀬川が氾濫し、周辺の住宅地が浸水した(写真)。東京電力PGによると浸水地域の住宅は停電が続いており、調査に入った社員は「早く復旧したいが、水が引かないと電気設備の状態を調べるのも難しい」と話した(13日朝)
 台風19号の影響により、12日から13日にかけて全国規模で停電が発生、一時52万件が停電した。停電は北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力の各エリアで発生。被害を受けた電力各社は復旧作業を実施しており、徐々に停電が解消されている。経済産業省の集計では13日正午時点で約26万2千件まで減少した。
 北海道、北陸、関西、中国、四国、九州、沖縄の電力7社は13日、東京電力パワーグリッド(PG)の被災エリアに向け要員や高圧発電機車などを応援派遣した。東北電力では、自社エリアの中でも被害の軽い日本海側の配電要員が、太平洋側に参集できるよう準備を進めている。状況をみて、他社応援を要請する可能性もある。
 経済産業省は東京電力、中部電力に連絡員(リエゾン)を派遣した。
 
 東京電力PGのエリアでは、12日午後11時55分に最大停電件数43万5600件を記録したが、13日正午までに20万件以下へ減少した。東京電力ホールディングス(HD)は総勢2万100人体制で引き続き早期の停電解消に努める考え。
 一方、水害に伴う設備被害が発生しており、羽根尾開閉所(群馬県長野原町、6万6千V)は吾妻川の増水によって計器用変圧器が流出するとともに鉄構が一部損壊した。また、片柳変電所(栃木県栃木市、6万6千V)、田島町変電所(栃木県佐野市、6万6千V)が浸水。片柳変電所の停止によって一時1万7500件の供給支障が起こったものの、既に送電を再開している。水力発電所については調査中だ。
 
※情報は随時更新しています



>>電子版を1カ月無料でお試し!! 試読キャンペーンはこちらから

>>この記事の続きは『電気新聞』本紙または『電気新聞デジタル』でお読みください