新エネルギー財団(寺坂信昭会長)は、2024年度の新エネ大賞に選出した17件を発表した。応募総数は55件で、最高賞の経済産業大臣賞には独自開発の工法で地中熱設備の設置工事費を20~50%削減した三菱マテリアルテクノが受賞した。新たな工法の普及により、地中熱利用の導入拡大が期待される。経産省資源エネルギー庁長官賞はシャープエネルギーソリューションとリコーが受賞した。
三菱マテリアルテクノが開発した「基礎杭方式」や「水平方式」は新たな掘削スペースが不要で、施工性が良い。ボーリングマシンを使う従来方式よりもコストを大きく削減し、狭い土地が多い都市部などでの導入が増えている。