製鉄プロセスでのカーボンニュートラルには高炉のエネルギー転換が必須だ(電炉への転換が検討されるJFEスチール倉敷地区の第2高炉)◆高炉から電炉、転換の波/増える電力、「原子力を」
鉄鋼業界が製鉄プロセスの脱炭素化を進めるため、原子力を含む安定的な脱炭素電源を求める声を上げている。国内で温室効果ガス排出量の割合が大きく、削減の障壁が高いのが高炉だ。対策の一つとして、鉄鋼各社は改修時期を迎える高炉を大型革新電炉へ転換する計画を進めている。脱炭素化実現には外部系統からの脱炭素電源が必須。データセンターなどと同様に電力需要を押し上げ、脱炭素電源の取り合いになる可能性もはらむ。鉄鋼業界の脱炭素化策とその課題を追った。