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[記憶を今に―阪神・淡路大震災から30年](中)「届ける」思いは一つ
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現地復旧対策本部である兵庫県西宮市のグラウンドには、ガス会社や工事会社の車両が全国から集結した
◆ガス復旧、緊迫と調整の現場/全国の応援、原動力に
 停電、断水、電話の不通。震災によりライフラインに大きな影響が出た。都市ガスの被害も甚大だった。兵庫県を中心に低圧導管が多数被災し、供給停止は約85万7千戸に上った。  復旧活動全般を統括するガス事業対策本部に所属した大阪ガスOBの中嶋規之氏は、地震発生後、状況確認のため弁当箱のような大きさの携帯電話1台を渡され、とにかく神戸方面に車を走らせた。多くの大ガス社員が、被災地でのガス漏れの臭いを鮮明に記憶している。中嶋氏もその一人だ。「ガス事業は終わると真剣に思った」
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