2024年は、電工を含む建設業に大きな変革が訪れた年だった。現場で発生する時間外労働に対する上限規制がスタートした。残業は「当たり前」と言われた業界に働き方改革の波が本格的に到来した。また建設業では、作業の担い手、管理者ともに慢性的な不足が続く。
長時間労働の是正、担い手不足を思うと、従来の働き方を抜本的に見直すとともに、担い手を支え時に代行する技術の普及が欠かせない。現場の自動化・省人化、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI(人工知能)による生産性向上が必要だ。
紙面では2025年もこうした業界の取り組みに焦点を当て、記事を発信していく。
電気の保安業務でも担い手不足は深刻化している。全国で太陽光発電や風力発電が急速に増加するのに引き換え、これらの設備の保安を担う人材は増えていない。保安に関する規制の緩和や、担い手に必要な資格試験の柔軟な運用など、新たな動きを注視していく。
一方、電工はじめ建設・工事の世界では安全の確保が最優先される。ただし重大事案を含む労働災害はゼロにならない。現場の安全を高める技術開発や仕組みづくり、また安全と技術を次世代に継承する取り組みも詳しく伝えたい。(電気工事・保安面デスク 新保新吾)
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