脱炭素電源への転換や、電化の推進といったエネルギー転換が、電力網に新たな課題を突きつけている。国際エネルギー機関(IEA)は、各国政府などが掲げる脱炭素化の目標を達成するために、2040年までに8千万キロメートルを超える電力網を追加・改修する必要があるとしている。これは、現在の全世界の電力網に相当する数字だ。
高圧直流送電(HVDC)システムは、その中で重要な役割を果たすピースの一つといえる。交直変換を行う電力変換所と直流・高圧で大量の電力を運ぶ送電線、それらの保護・制御装置などで構成され、遠隔地の再生可能エネルギー電源などと需要地を結ぶ長距離連系を効率化する役割を担う。
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