原子炉起動の島根２号機／臨界到達、近く仮並列

2024/12/10 1面

原子炉の起動手順を進める運転員ら（代表撮影）

　７日に原子炉が起動した中国電力島根原子力発電所２号機は同日午後４時５０分、臨界に達した。近く原子炉内の蒸気をタービン発電機へ送り、電力系統に仮並列する見通し。タービン発電機の起動試験を経て、いったん原子炉を止め、原子炉格納容器内にある機器類を点検する。健全性を確認できたら再び原子炉を起動し、再稼働（発電再開）する。きょう１０日に中川賢剛社長が松江市で会見を開き、今後のスケジュールを公表する。
　７日午後３時の原子炉起動後、報道陣の取材に対応した三村秀行常務執行役員・島根原子力本部長は「再稼働の工程で非常に重要な節目を迎えたと感じている」とコメント。「これまで関係された多くの方々に感謝すると共に、原子炉起動後に実施する試験・検査に一層の緊張感を持って取り組みたい」との意気込みを示した。

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