2024年12月5日木曜日
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産業・テクノロジー

[TechTalks]フュージョンエネルギーに備えよ(10)

2024/11/26 4面 
重水素-三重水素燃料を使用したトカマク型核融合炉における発電の模式図

◆膨大な熱、「毛布」で受け止め/中性子エネが生む熱水をタービン発電に活用

 核融合反応で生じるエネルギーから電気を作る、フュージョンエネルギー(核融合発電)。ここまでの記事では、トカマク型核融合炉を中心に、核融合発電に必要な条件である「高温・高密度・長時間維持」を揃えるための技術を解説してきた。今回の記事は、核融合反応が起きた「後」の話。反応後に、どのようにしてその膨大なエネルギーを取り出し、発電を行うのかを解説する。そして核融合炉には、日本を資源国に変え得る、ある秘密がある。これら2つの仕組みを、2回にわたり紹介する。

◆筆者:尾関秀将氏
 名古屋大学大学院修了後、12年4月に日本原子力研究開発機構に入社。那珂核融合研究所(現在の那珂フュージョン科学技術研究所)でITERプロジェクトに約7年携わった。19年に転職し、現在は電機業界の標準化・認証・ルール形成戦略に関わる。22年12月に個人のウェブサイト「核融合の先生」を立ち上げ、核融合の最新知見をわかりやすく伝える情報発信を開始。同名のYouTubeチャンネルも運営している。
「核融合の先生」https://jpscience.info/



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