2024年10月7日月曜日
電気新聞
新聞購読案内 電気新聞デジタル

産業・テクノロジー

[TechTalks]フュージョンエネルギーに備えよ(5)

2024/09/18 4面 

中心点火法のイメージ図
◆一瞬の閃光、正確に制御/球体燃料を「爆縮」、高密度生む
 前回に引き続き、フュージョンエネルギー(核融合発電)の実現に向けて考案され、世界で研究開発の主流となっている2つの技術方式を紹介していく。前回の記事では、「磁場閉じ込め方式」を取り上げた。この方式は、コイルで発生させる強力な磁場の力で、プラズマ状態となった燃料気体を空間に閉じ込めながら、核融合反応が起こる温度まで加熱する方法である。この手法により、核融合反応に必要な太陽の中心部と同等の条件、すなわち「高温・高密度・長時間保持」をそろえることを目指す。

◆筆者:尾関秀将氏
 名古屋大学大学院修了後、12年4月に日本原子力研究開発機構に入社。那珂核融合研究所(現在の那珂フュージョン科学技術研究所)でITERプロジェクトに約7年携わった。19年に転職し、現在は電機業界の標準化・認証・ルール形成戦略に関わる。22年12月に個人のウェブサイト「核融合の先生」を立ち上げ、核融合の最新知見をわかりやすく伝える情報発信を開始。同名のYouTubeチャンネルも運営している。
「核融合の先生」https://jpscience.info/



>>電子版を1カ月無料でお試し!! 試読キャンペーンはこちらから

>>この記事の続きは『電気新聞』本紙または『電気新聞デジタル』でお読みください