「一生に１度の舞台」とされ、若手技能者が各分野で世界一を争う第４７回技能五輪国際大会が１０日、フランス・リヨンで開幕する。世界約７０の国・地域から計１５００人の選手が出場し、それぞれの技能を競い合う。日本からは４７職種に５５人の代表選手を派遣。電力系電気工事会社では、九電工（電工）、関電工（配管）、北陸電気工事（情報ネットワーク施工）、きんでん（再生可能エネルギー）が世界の舞台に挑む。４社から出場する各選手の練習風景を取材し、世界一に向けた意気込みを聞いた。
今年は“五輪イヤー”となり、パリ五輪の男子マラソンで赤崎暁選手が６位入賞を果たした九電工。次の舞台は技能五輪国際大会で、木原夢叶（ゆうと）選手が電工職種の日本代表で競技に臨む。本番では「全てを出しきって金メダルを取りに行く」と意気込みを語る。練習拠点の九電工アカデミー（佐賀県基山町）で指導する廣渡和樹氏は、「陸上競技部以上の成績を収めないと（日本に）帰って来られない」と冗談交じりに発破をかける。
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