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送電網、整備停滞の懸念/許認可やコスト負担が壁に

2024/07/30 1面 

米国の地域間送電線容量増加シナリオ
米国の地域間送電線容量増加シナリオ※クリックで拡大します
 カーボンニュートラルの実現に向けて脱炭素電源の立地が進む米欧で、送電網整備の停滞に伴う空き容量不足が重要課題として浮上している。特に米国では、既存設備の経年化対応やコスト分担、許認可問題など多岐にわたる課題が複雑に絡み合う状況だ。海外電力調査会の西村郁夫・調査第一部長は「米国で起こっていることは、やがて日本に遅れてやってくる。特に経年化設備への対応は共通する課題だ」と指摘する。

 ◇米国で浮上
 米国の送電網は西部系統、東部系統、テキサス系統と主に3つの系統で構成される。送電線の総亘長は約86万キロメートルで、日本の約10倍に相当する規模だ。米政府は2035年までに全ての電力をクリーンエネルギーに切り替える目標を打ち出しており、実現に向けては送電網の整備が不可欠と捉える。



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