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[ワールドエナジー]仏、原子力の市場供出巡る新制度案に懸念

2024/07/25 1面 

26年以降の制度のイメージと、指摘されている課題
26年以降の制度のイメージと、指摘されている課題※クリックで拡大します
◆26年から運用

 フランスで電力小売り市場活性化のためフランス電力(EDF)に義務化された原子力発電による発電電力の一部を新規小売事業者へ拠出する規制アクセス制度(ARENH=アレナッシュ)の後継制度について、制度上の不備に懸念が持ち上がっている。EDFによる原子力の発電電力の全量を先渡し市場に拠出し、2026年から年平均で千キロワット時当たり70ユーロを目標に販売する計画だが、市場価格下落時の補填など、制度設計での不明な点が指摘されている。
 ARENHは小売電力市場が自由化された後の11年から市場活性化のためEDFに義務付けられた、原子力発電の発電電力を新規参入の小売事業者へ一部拠出する制度。EDFが既設原子力の発電電力量の4分の1を上限に千キロワット時当たり42ユーロで販売し、小売事業者がベースロード分として調達できる権利を持つ。25年までの運用とされ、政府で後継制度が検討されている。



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