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[深層を訊く]福島県民の生活と放射能問題/玄侑宗久氏

2018/05/07  5面 

玄侑 宗久氏
    玄侑 宗久氏
◆理念とは別に向き合うべき/コミュニティー分断に配慮を
 ◇作家・福聚寺住職 玄侑宗久氏
 芥川賞作家の玄侑宗久氏は、福島県三春町にある福聚寺の住職。東京電力福島第一原子力発電所事故の後は、福島の現状を伝える本も数多く記してきた。特に強い関心がうかがえるのが、福島県民の生活を大きく揺るがしている放射能。1月に出版した「竹林精舎」でも放射能問題に触れた。玄侑氏は福島県での原子力再稼働に反対する一方で、原子力への賛否と福島の放射能問題をセットで扱う「リベラル派」の姿勢にも異を唱える。
 ――東日本大震災の後、神社・仏閣が果たす役割は高まっているのか。
 「いま特に高まっている風でもないが、宗教に対する意識の希薄化が進む中で、それを押しとどめる流れは出ている。しかし、福島の被災地では若年層を中心に人口流出の動きが止まらず、無力感にさいなまれている住職も多い」
 ――福島県で、檀家(だんか)が暮らすコミュニティーの状況は。
 「行政単位で政策を講じるのは仕方がない面もある。だが、同じコミュニティーなのに、道1本挟んで補償金の額が違ったりするから、コミュニティーに無用な分断を招いている。避難先の決め方もコミュニティーに配慮が足りなかった。コミュニティーは何世代も重ねる中で、出来上がるもの。それが壊れている」



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