2017年10月21日土曜日
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EV走行距離3倍に/東芝が次世代リチウムイオン電池

2017/10/04  4面 

◆負極で新材料採用

 東芝は3日、電気自動車(EV)の走行距離を従来の3倍に伸ばせる次世代リチウムイオン電池を開発したと発表した。一般的なリチウムイオン電池は負極材に黒鉛を用いるものの、東芝は負極容量が黒鉛の2倍あるチタンニオブ系酸化物を採用した。エネルギー密度が高い上に超急速充電が可能になるため、EV用途に適しているという。同社は今後さらにエネルギー密度を向上させた電池を開発し、2019年度の製品化を目指す。

 東芝は今回、容量が50A時のEV用電池を試作した。負極材に採用したチタンニオブ系酸化物は超急速充電や低温充電でも電池の劣化や短絡の原因となる金属リチウムの析出が少ない。このため安全性と耐久性も優れている。

 試作品を使った実証では、充放電を5千回繰り返しても90%以上の電池容量を維持した。蓄電量がほとんど残っていないバッテリーをマイナス10度の低温環境で充電しても、わずか10分間でほぼフル充電できることも確認した。

 今回開発した電池を容量32キロワット時の小型EVに搭載した場合、6分間で充電が完了し、従来の3倍となる320キロメートルを走行できる見込み。

 東芝は現在、負極材にチタン酸リチウムを採用したリチウムイオン電池「SCiB」を展開している。

 安全性と急速充電特性を保ちながらエネルギー密度を向上させた次世代電池を投入し、EV向けで拡大する需要に対応していく。



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