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電力10社の16年度燃料消費実績、石炭が過去3番目の高水準に

2017/05/08  3面 

◆火力減で重原油減らす

 電力10社がこのほど公表した2016年度の燃料消費実績では、石炭消費量が前年度比1.2%増の5941万1千トンとなった。電気事業連合会がまとめた過去の実績と比較すると、過去3番目の水準だった。火力発電電力量は前年割れだったが、LNG(液化天然ガス)消費量も同0.5%増の5263万6千トンとなり、重・原油消費量を減らした。

 10社の火力発電電力量は同1.8%減の5923億キロワット時。販売電力量の減少や再生可能エネルギーの導入拡大、原子力の運転再開などにより、中部、北陸、沖縄を除く7社が前年割れだった。さらに燃料価格の低下と円高が重なり、10社の燃料費は同25.2%減の3兆3792億円となった。

 電事連がまとめた過去の燃料消費実績(速報ベース)によると、10社の石炭消費量が過去最高だったのは13年度の5993万トン。16年度は第3四半期末時点で過去最高を更新するペースだったが、年度末時点では13年度と14年度(5957万4千トン)に次ぐ水準となった。

 各社別では、北海道、東北、東京を除く7社が前年度実績を上回った。上げ幅が最大だったのは九州の同10.0%増で、原子力利用率が前年度の11.2%から31.9%に上昇したことと相まって経常増益に貢献した。逆に下げ幅が最大だったのは東北の同10.2%減だった。

 10社のLNG消費量は東日本大震災後で最も少なかった前年度実績を上回り、過去5番目の水準となった。過去最高は14年度の5660万6千トン。各社別では、東北、中部、関西、九州、沖縄の5社が前年度実績を上回った。上げ幅が最大だったのは沖縄の同9.4%増、下げ幅が最大だったのは中国の同6.3%減だった。

 重油消費量は同12.2%減の640万3千キロリットル、原油消費量は同53.1%減の269万1千キロリットルと、減少傾向に拍車が掛かった。特に九州は消費量をそれぞれ約7割減らした。一方、北陸は販売電力量の増加や渇水の影響で、重・原油ともに消費量が増えた。



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